GM、バンクーバー五輪に4600台提供…燃料電池車など
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GMはバンクーバーオリンピックの公式スポンサー。選手や大会関係者の移動用に、4600台の車両を提供する。その核となるのが、シボレーのクロスオーバー、『エクイノックス』の燃料電池仕様車だ。
同車は2006年秋に初公開。GMとしては4世代目の燃料電池システムを採用する。モーターは最大出力128psで、700気圧の水素タンクを3個搭載し、最大航続距離320kmを実現。0-96km/h加速12秒以内、最高速160km/hの実用性も備えている。
GMは2007年11月から、同車を使用した大規模実証実験を米国内3都市でスタート。実験には115台のエクイノックスを使い、5000名以上の一般市民が参加している。
GMはバンクーバー5輪に「シボレー」「ビュイック」「GMC」「キャデラック」の各ブランドから4600台を提供。GMは「そのうち30%以上は、エクイノックスやプラグインハイブリッド車の『ボルト』になる」と説明している。オリンピックを最大限利用して、環境対応車のアピールに力を入れる方針だ。
《森脇稔》