【トヨタF1撤退】クレームから補償問題も?

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
トヨタF1
トヨタF1 全 2 枚 拡大写真
2009年シーズン限りでのF1撤退を発表したトヨタ(4日)。その余波について考えてみよう。

まず、この撤退そのものがスンナリとヨーロッパに受け入れられるかどうか? もちろん、「やめるな」という強制力など誰も有しないが、トヨタはこの夏、F1の将来に関するチーム間の協定「コンコルド協定」にサインをしている。

同じく今季限りで撤退するBMWは、これの調印前に撤退を発表していたが、トヨタの場合は事情が異なるわけだ。なんらかのクレーム、あるいは補償を求めるような動きが、欧州F1界から巻き起こらないとも言い切れない。

今季のF1は10チームで争われたが、BMWとトヨタが撤退し、来季は既存8チームに新チームが4つ(もしくは旧BMWを買収したチームが加わり5つ)加わる予定。今季、トヨタチーム同様にトヨタ製エンジンを積んでいたウイリアムズチームは、この撤退騒動以前に、来季はトヨタからコスワース製エンジンにスイッチすることを発表済みだ。

今後、F1は1970年代のように「フェラーリ以外はほぼみんなコスワース製エンジン」というような時代に逆戻りするのかもしれない。来季からF1に復帰するコスワースが、安価で競争力のあるエンジンを供給できるなら、そういう方向性に流れて、F1は「脱・自動車メーカー」を果たすことになるのかも?

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ヤマハ YZF-R25 新型】人気の理由は「映えるデザイン」にあり! 進化する「Rの血統」とは
  2. トヨタ『ヤリスクロス』と『カローラクロス』の約10万台にリコール…パノラミックビューで映像が確認できない
  3. 新車でも中古車でもない“第3の選択肢” ガリバー発の新ブランド「リメイクカーズ」誕生
  4. トヨタ『カローラクロス』改良新型、米国はガソリン車も設定…ハイブリッドと顔が違う
  5. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る