【トヨタ マークX 新型発表】FRであること、ハイブリッドでないこと

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トヨタの新型『マークX』の発表会(10月19日)には、豊田章男社長以下、内山田竹志、一丸陽一郎両副社長が登壇し、マークXの特徴やコンセプトなどを説明したのち、質疑応答に応じた。

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まず、ミドルクラスのセダンでもFFが主流の現代になぜFRなのか、また、ハイブリッドの設定がないのはなぜか、というだれもが思う質問がだされた。これに対して、豊田社長は、マークXは『マークII』の時代から思い入れのある車だとし、自分でも所有していたと述べた。また、現在でもおよそ100万台のFR車ユーザーがおり、そのころからの技術を踏襲しているマークXの良さは市場でも認めれもらえるだろうとの自信を示した。

また、クラストップレベルの低燃費を実現し、環境対応車としての補助金の対象になることを示し、前述のマークXという車のユーザー層も考えたとき、ハイブリッドは必要ないと断言した。とくに、FRのよさ、動力性能、上質な走りを楽しむ、といった点にこだわると、合理性の高いハイブリッドが必ずしも正解ではないことを強調した。

エントリー価格を283万円と初代マークXより10万円ほど下げた理由については、まず、モデルチェンジのタイミングはいろいろなコストを見直す機会でもあり、苦労しながらも戦略的な要素も加味して価格を決定した。そして、この世代のユーザー層に多いといわれる、13年超による買い替えの補助金対象になる車の所有者にもアピールしたい考えだ。

たしかに、昨今のトレンドを考えるとハイブリッド車の設定は不可欠かもしれないが、ターゲットを50代前後から団塊の世代と考えた場合、マークXはむしろかなり特化したセグメントに投入できる商品ということかもしれない。

なお、新型マークXは、内装や装備によって「スタンダード」、「スポーツ」、「プレミアム」の3モデルが用意されるが、3名の役員はそれぞれ自分ならどれを選ぶかという質問について、豊田社長は、やはりスポーツだとし、内山田副社長は、じつは馬力も十分にあるスタンダードでも楽しめるとし、一丸副社長はプレミアムで長距離ドライブを楽しみたいと述べていた。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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