トンネル内の衝突事故、発端となった第三者を書類送検

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今年7月、山形県鶴岡市内の国道112号トンネル内で発生した正面衝突事故について、山形県警は9日、事故の直接当事者ではない、別のクルマの車線逸脱が発端だったとして、逸脱車を運転していた61歳の男を自動車運転過失致死傷容疑で書類送検した。

山形県警・交通指導課によると、問題の事故は7月9日の午前7時30分ごろ発生している。鶴岡市田麦俣(N38.31.53.7/E139.56.27.1)付近の国道112号で、湯殿山トンネル(全長665m)内を走行していた乗用車が対向車線側に逸脱、道路右側の側壁に衝突した後、対向車線を順走していた別の乗用車と正面衝突した。

この事故で逸脱側のクルマを運転していた山形市内に在住する49歳の男性が頭部強打で死亡、順走側のクルマを運転していた鶴岡市内に在住する52歳の男性も重傷を負った。

その後の調べで、逸脱した乗用車は「直前に対向車線側へ逸脱してきた軽乗用車との衝突を避けようと急ハンドルを切り、これが原因で対向車線側へ進入した」という事実が目撃証言から判明。軽乗用車は現場から走り去っており、警察では緊急配備を敷いてこのクルマを捜索し、ナンバーや色が似通ったクルマを発見し、運転していた同市内に在住する61歳の男から事情を聞いていた。

男は「事故は知らない」としながらも、「逸脱して対向車と衝突しそうになった」ということは大筋で認めていた。警察では「最初の逸脱が事故の発端となった」と判断。この男を自動車運転過失致死傷容疑で書類送検した。

現場は片側1車線のトンネル内。幅員は約6mだという。事故の直接当事者ではない人物の書類送検は異例だが、避ける場が無いトンネル内の事故ということが考慮されたようだ。

《石田真一》

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