【トヨタ マークX 新型発表】保守本流の作り

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マークX
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プラットフォームは基本的に『クラウン』やレクサス『IS』などと共通だが、試乗した2.5リットルは“わずか”203psにすぎない。

しかしトルク感の薄さはスポーツモードでかなり改善されるし、0-100km/h加速は先代2.5リットルの10.1秒に対し8.4秒。実はものすごく速くなっている。とはいえシャシーは明らかにエンジンより速いという印象。それゆえFRの挙動を楽しみながら、アンダーパワーなエンジンを最大限に使って走るのは楽しいものだ。

先代でやたら斬新だった内装は、「もう純和風でいいや」と開き直ったかのような雰囲気となったが、質感は見違えるように高まった。室内が広くなったことも実感できるし、静粛性も高く、乗り心地もいい。

シートにはもうひと頑張りしてもらいたいが、ひとまず不満は出ないだろう。2.5リッター車の 10・15モード燃費は12.4 - 13.0km/Lと良好で、しかもレギュラーガソリン。車両価格そのものもプラットフォームから見ればかなり安い。トヨタの保守本流、ロイヤルカスタマーを意識した割安感のある良品だと思う。

ただ「カッコいい部長はマークX」というテレビCMは、すでに崩壊したはずのトヨタヒエラルキーを復活させようとしているみたいでなんだか時代錯誤だ。このままレクサス、クラウンの下に来るというヒエラルキー感覚をマークXに付属させて売るのは、ちょっともったいないのでは。純粋に「スタンダードないいセダン」として、多くの人にアピールすべきではないかと思う。

《水野誠志朗@DAYS》

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