北陸電力は20日に開幕した「カーエレJAPAN」に、ジェイ・バス、東京アールアンドデー、富山地方鉄道、富山ライトレール、まちづくりとやまの5社と共同開発した低床型電気コミュニティバスを出展した。
富山市は「環境モデル都市」を掲げ、「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」という基本方針を打ち出している。そのなかで、公共交通が便利な地域の人口を現在の約3割から約4割に増やし、自動車から公共交通への転換や移動距離の短縮、集合住宅への住み替えを促進することで、運輸部門のCO2排出量を2030年には30%、2050年には50%削減することを目指すと唱っている。
その一環として、北陸電力が中心となって地元企業と共同で今回展示している電気バスを開発した。日野自動車の『ポンチョロング』をベースに約10カ月かけて改造。今年1月に完成したばかりだという。改造費は車体価格の約10倍とか。
「2 - 3月にかけてバス路線での運行試験を行い、4月から実際に市民を乗せて走らせる」と北陸電力の久和進副社長は説明する。しかし、その後の展開については未定とのことだ。「なにしろ価格がね……。バス会社が買ってくれるかどうか」
ただ、このバスの人気は高く、周りにはたくさんの来場者が集まっていた。そのため、久和副社長もうれしそうにバスの説明をしていた。