フォルクスワーゲンは22日、欧州向けの『パサートCC』に5シーター仕様を設定した。4シーターのみだったパサートCCに、実用的な仕様が加わる。
パサートCCは2008年夏に欧州市場へ投入。4ドアクーペをコンセプトに掲げ、後席には独立2シーターのレイアウトを採用した。しかし、パサートCCの顧客からは、実用性の高いベンチシートタイプのリアシート導入を望む声が多く寄せられた。そこで、フォルクスワーゲンは、ベンチシートをオプション設定することになった。
リアベンチシートは、100ユーロ(約1万3000円)のオプション。もちろん、後席中央にはヘッドレストと3点式シートベルトも装備される。
パサートCCは2009年、ドイツにおけるフォルクスワーゲン車の約20%を占める人気を獲得。2010年モデルでは、ユーロ6の排出ガス規制を満たす「ブルーTDI」の投入、レーンアシストやDCC(ダイナミック・シャシー・コントロール)をオプション設定し、さらに商品力を高めている。