プジョーが8日、今後のデザインの方向性を示すコンセプトカーとして披露した『SR1』。動画共有サイトでは、そのPR映像を公開中だ。
プジョーといえば、吊り目の大型ヘッドランプに大きな開口部を持つグリルというのが、ここ数年のアイデンティティ。しかしSR1は、薄型LEDヘッドランプにコンパクトなグリルを組み合わせており、イメージが大きく変わった。
えぐり取られたようなドアやリアフェンダーなど、サイドのデザインも従来のプジョーになかったものだ。ハードトップは脱着式となっており、ヨットと同様のプレフォームプロフィールテクノロジーを導入。装着時の後付け感をなくし、高級クーペにふさわしいルックスを実現する。
パワートレーンは、プジョーが2011年に『3008』で実用化する「ハイブリッド4」。フロントには直噴1.6リットル直4ターボ「THP」(218ps)を積み、リアアクスルにモーター(95ps)を置く。トータル出力は313psで、エンジンが前輪、モーターが後輪を駆動する4WDだ。欧州複合モード燃費は20.4km/リットル、CO2排出量は119g/kmと環境性能は高い。
未来感覚にあふれる室内はフロント2、リア1の3シーターレイアウト。後席へは、スライド式コンソールを動かして乗降する。上質なレザー&ウッドに、先進的なニッケル&サテンフィニッシュクロームを組み合わせ、エクスクルーシブな雰囲気を演出。ダッシュボード中央には「ベル&ロス」と共同開発した時計が配され、取り外せば腕時計として使用できる。
プジョーはこのSR1の発表と同時に、新しいライオンエンブレムも公開。未来のプジョーデザインのヒントが込められたSR1のPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。