部下の身代わりとして出頭の男、今度は犯人隠避容疑で逮捕

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先月下旬、神奈川県厚木市内で発生した交通事故の当事者として、実際に事故を起こした部下の身代わりとして出頭した38歳の男について、神奈川県警は2日、犯人隠避容疑で逮捕した。男は事故後に逮捕されたが、部下が出頭したことで釈放されていた。

神奈川県警・厚木署によると、問題の事故は今年1月23日朝に発生している。厚木市愛甲(N35.24.51.7/E139.21.5.3)付近の市道で、交差点を進行していた乗用車とワゴン車が出会い頭に衝突。双方の車両は小破し、乗用車を運転していた29歳の男性が打撲などの軽傷を負ったが、ワゴン車は現場から逃走した。

警察は軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始。事故から約1時間後に出頭してきた38歳の男性が容疑を全面的に認めていたことから、この男を容疑者と断定し、同日午後6時ごろに自動車運転過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

だが、同日の午後9時ごろ、逮捕された男性の部下と名乗る21歳の男が警察に出頭。「無免許の発覚を恐れて逃げてしまった」と供述したため、この事実を逮捕された男に告げると、男は「彼の無免許を知っていたから、自分が身代わりになった」と説明。警察では先に出頭した男性が身代わりになったと判断。新たに出頭してきた男を事故の容疑者として改めて逮捕している。

先に出頭してきた男は24日未明に釈放されたが、警察では引き続いて犯人隠避容疑での聴取を実施。事故発生を知った直後、この男が容疑者の無免許運転を隠蔽する意図をもって身代わりに出頭したのは明らかとして、2日までに同容疑で逮捕した。

警察ではこの男が、事故を起こして逮捕された男の無免許状態を知りながら、業務のために日常的にクルマの運転を指示していた可能性も高いとみて、道路交通法違反(無免許運転幇助)容疑でも調べを進める方針だ。

《石田真一》

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