VW トゥアレグ 新型…ハイブリッドとTDIで環境性能を追求

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トゥアレグ 全 9 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンは10日、新型『トゥアレグ』を発表した。オン・オフ両ロードでの走行性能をはじめ、快適性、燃費性能など、あらゆる面を進化させた高級SUVだ。フォルクスワーゲンとしては、初のハイブリッド車設定も注目できる。

新型は、エアロダイナミクス性能を追求したデザインが特徴。ボディサイズは全長4758×全幅1928×全高1724mm、ホイールベース2900mmで、現行型との比較では、全幅は変わらないが、全長とホイールベースは40mm伸び、全高は20mm低められた。『ゴルフ』や『ポロ』と共通イメージのフロントマスクは、大型SUVでありながら、コンパクトに見せる効果を生む。軽量化にも取り組み、現行比で最大208kgものウェイトダウンに成功。それでいて、ボディ剛性は約5%引き上げられている。

エンジンは、当初3種類。ターボディーゼル「TDI」は3.0リットルV6(240ps、56kgm)、4.2リットルV8(340ps、81.6kgm)だ。全車に8速ATを採用し、V6にはアイドリングストップが組み込まれる効果もあって、燃費は現行比で最大約20%向上した。欧州複合モード燃費はV6が13.5km/リットル、V8が11km/リットル。CO2排出量はV6が195g/km、V8が239g/kmだ。

フォルクスワーゲン初のハイブリッドというのも話題。ガソリンエンジンは、アウディ『S4』用の3.0リットル直噴V6スーパーチャージャーで、最大出力333ps、最大トルク36.6kgm。モーターは最大出力47ps、最大トルク22.6kgmを発生する。エンジンとモーターのトータル出力は380ps、59.2kgmと強力で、0 - 100km/h加速6.5秒、最高速240km/hと、SUVとしては異例の速さを見せる。

50km/hまでモーター単独での走行が可能で、アイドリングストップ機能や回生ブレーキ、EV走行モードも導入。欧州複合モード燃費は12.2km/リットル、CO2排出量は193g/kmで、欧州製大型SUVとしては、最高レベルを実現している。

駆動方式は、トルセンLSDを組み込んだフルタイム4WDの「4モーション」。ボタン操作によって、ABS、EDS、ASR、ヒルディセントアシストなどを最適制御する。最大登坂能力は35度だ。

ディーゼルのV6TDIには、「テレーンテックパケット」をオプション設定。トルセンLSDは未装備で、100%デフロックが可能な「4Xモーション」を採用する。「オンロード」「オフロード」「ロー」「センターデフロック」「リアデフロック」の5つのモードが選択可。最大登坂能力は45度とした。

室内は、機能性や快適性の向上に重点を置く。後席足元のスペースは拡大され、リアシートには160mmのスライド機能とリクライニング機能を追加。オプションで電動可倒シートが用意され、スイッチ操作により荷室は580リットル(VDA計測法)から、最大1642リットルへ拡大する。レザー内装をはじめ、フォルクスワーゲンインディビジュアルによる豊富なオプションもそろう。

インパネ中央には、各種情報を表示する6.5インチタッチスクリーンを装備。パーキングブレーキはプッシュボタン式とした。オプションで電動テールゲート、SUVとしてはガラス面積が最大級のパノラマサンルーフを設定。9エアバッグ、レーンアシスト、サイドアシスト、アダプティブクルーズコントロール、4つのカメラが全方位を監視する「エリアビュー」など、安全装備も充実している。

新型トゥアレグは、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表。欧州では、4月から販売が開始される予定だ。

《森脇稔》

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