プジョーが年内に欧州市場へ投入する新型EV、『iOn』。三菱『i-MiEV』のプジョー版だ。プジョーは販売開始を前に、動画共有サイトで最新イメージビデオを公開した。
PSAプジョーシトロエンと三菱自動車は2009年4月、i-MiEVの開発供給に関する基本契約を締結。契約の主な内容は、三菱がi-MiEVをベースにした欧州向けEVを開発し、PSAに供給。PSAは2010年末までに、プジョーとシトロエンの両ブランドで発売するというものだった。
その契約に基づいて、プジョーiOnは09年9月、フランクフルトモーターショーでデビュー。外観はi-MiEVそのものだが、バンパーを欧州の衝突安全基準に適合させるため、大型デザインに変更。全長は3480mmとi-MiEVよりも85mm延ばされた。フロントにはプジョーのライオンエンブレムを装着。アルミホイールもプジョー独自デザインだ。
EVシステムはi-MiEVと共通。リアに置かれるモーターは最大出力64ps、最大トルク18.4kgmを発生。2次電池は蓄電容量16kWhのリチウムイオンバッテリーで、床下にレイアウト。最高速は130km/h、最大航続距離は130kmを確保した。充電は220Vコンセントで約6時間。急速充電器を使用した場合、80%のバッテリー容量なら約30分でチャージできる。
プジョーは年内に、iOnの欧州販売を開始する予定。お洒落なEVライフを強調した映像は、動画共有サイトで見ることができる。