米EVメーカーのテスラ・モーターズは1日、EVスポーツカー『ロードスター』のマイナーチェンジバージョン「ロードスター2.5」を発表。カリフォルニア州ニューポートビーチにオープンした新店舗で発表会を兼ねたキックオフイベントを行った。
テスラが新たな販売拠点に選んだのは、LA南のオレンジ・カウンティはニューポートビーチ。太平洋沿岸にそってアメリカ大陸を縦断するパシフィック・コースト・ハイウェイ沿いには、ロールスロイスやフェラーリ、ポルシェといったエキゾティック・プレミアムのカーディーラーが立ち並んでいる。オープン当日のテスラディーラーでは「ロードスター2.5」のお披露目も。テスラにとっては2008年の発売以来、初めてエクステリアの変更を伴ったマイナーチェンジとなるモデルだ。早速、従来モデル「ロードスター2.0」と並べて徹底検証をしてみよう。
ボディ上で変更になったパーツはフロントバンパーとリアバンパー下のデフューザーデザイン、それと新デザインを採用したホイールだ。フロントバンパー部は正面のエアーインテークが大型化され左右にベンチレーションを設け、EVスポーツカーをイメージしたシンプルなものからよりアグレッシブな面構えに変貌、リアバンパー下のデフューザーも造形が複雑なものになり「これからのテスラ・デザイン」の潮流を伺わせるニューアイコンだ。ディレクショナルタイプのニューデザインのホイールにはシルバーとブラック仕上げが用意される。
室内に目を転じると、これまでのシンプルでややフラットだったシート形状はサイドサポート部が大型化されランバーサポートも付いたことでホールド性と快適性がアップ、オプションでバックアップカメラ付きの7インチタッチスクリーンのディスプレイも用意され、それに伴いセンター部分のエアベンチレーションの形状も丸型から半円型になった。さらに見えない部分でもフロントフェンダーのインナーが変更されるなどして遮音対策が強化されている。
メカニカル面での注目点としては、パワーコントロール部に、より高温対応が施された点が挙げられる。ロードスター2.5の販売は同日に開始。価格の変更はない。