ホンダの伊東孝紳社長は、プラグインハイブリッド車(PHV)と電気自動車(EV)の2012年での日米市場投入を発表した20日の記者会見で、「社長就任以来、開発を加速してきたが発表できる段階になった」と語った。
同時に「福井(威夫・前社長)はバッテリーが嫌いだったが、私はそうでもない」と述べ、かつてPHVには否定的だった福井社長時代からの“方針転換”を冗談を交えて説明した。ただ、「福井さんもそうは言っても、さまざまな技術開発を進めてきた」と、フォローした。
伊東社長は、PHVを含むHVは現状では最も「現実的な」環境対応技術とし、EVについては電池性能の限界から「現状では、やはり短距離でのコミューター的な使い方が良い。500kmも600kmも遠出できるものは考えていない」と強調した。