ルノーは、9月30日に開幕したパリモーターショーにおいて、EVコンセプトスポーツ、『ドゥジール』(DeZir)を初公開した。
ドゥジールは、今後のルノーデザインの方向性を示したという点で、注目すべきコンセプトカー。2009年秋、ルノーのデザイン部門のトップに就任したローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏が中心となり、アグレッシブなデザインのEVスポーツを提案する。
ボディサイズは全長4225×全幅1968×全高1163mm、ホイールベース2582mm。そのミッドシップには、最大出力150ps、最大トルク23kgmを発生するモーターが搭載される。ケブラー製ボディとチューブラースチールフレームにより、車両重量830kgを実現。0-100km/h加速5秒、最高速180km/hと、パフォーマンスは優秀だ。
2次電池は、蓄電容量24kWhのリチウムイオンバッテリーで、シート後部にレイアウト。充電は家庭用の200V電源で約2時間。急速チャージャーなら、約20分で80%の容量まで充電できる。最大航続距離は約160kmを確保した。
ドゥジールは、あくまでコンセプトカー。しかし、そのモチーフは今後のルノーの市販車に生かされると見ていいだろう。