パリEVシェアリングにボロレ「ブルーカー」採用へ

エコカー EV
ボロレ「ブルーカー」
ボロレ「ブルーカー」 全 5 枚 拡大写真

仏パリ市は12月16日、2011年サービス開始予定のEV(電気自動車)シェアリング「オートリブ」に、グループ・ボロレが生産する車両『ブルーカー』を採用すると発表した。

【画像全5枚】

ボロレは1822年に製紙工場として創業した古い企業で、現在の主力は物流産業だが、自動券売機、プラスティックフィルム、電池など幅広い分野に進出しており、企業規模では世界500位以内に入るほどの成長を遂げている。

EV事業はこのうち電池事業が発展したもので、05年にブルーカーの名前で最初のコンセプトカーを発表。08年にはイタリアの名門カロッツェリア、ピニンファリーナと提携を結び、メカニズムがボロレ、ボディがピニンファリーナ製のコンセプトカーをモーターショーに出展し、注目を集めた。

今年のパリモーターショーに、ボロレは3人乗りと4人乗りの2タイプの車両を出展していた。このうちオートリブに採用されるのは4人乗りタイプで、ラゲッジスペースは350リッター。全長3.65m、全幅1.70m、全高1.61mのボディサイズを持ち、シャシーはスティールとアルミ、ボディはアルミとABS樹脂の併用で、車重は1120kgに収められている。

バッテリーはボロレが得意とするリチウムメタルポリマー電池(LMP)で、容量は30kWh。満充電での航続距離は欧州モードのアーバンサイクルで250km、充電時間は4時間だという。モーターの最高出力は50kWとなっている。

生産は車体がトリノのピニンファリーナ、電池はフランス国内ブルターニュ地方のボロレ社工場で行われる。なおオートリブのサービス開始は、2011年10月を予定している。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【BMW 120d 新型試乗】BMWのディーゼルが凄いことになっている!…中村孝仁
  2. トヨタ、新型スポーツカーを予告…12月5日ワールドプレミアへ
  3. アウディの5気筒エンジン、2026年に誕生50周年…最新の『RS 3』が伝統を継承
  4. 【2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー】「今年の一台」はスバル・フォレスターに決定! 新ハイブリッドが決め手に
  5. 『エルグランド』新型に搭載、日産の次世代e-POWER用エンジン…STARC燃焼技術が日本燃焼学会「技術賞」に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る