独立行政法人の自動車事故対策機構(NASVA)は20日、茨城県つくば市の日本自動車研究所(JARI)で行っている2010年度の自動車アセスメント試験を報道関係者に公開した。来年度から行う歩行者脚部保護性能試験のデモンストレーションも行われている。
この日の公開では、本試験として行われている「オフセット前面衝突」と「側面衝突」に加え、来年度からの導入に向けたトライアルを進めている「歩行者脚部保護性能試験」の模様が初めて公開された。
これは成人の脚部を模したセンサー内臓のインパクタをクルマの前部バンパーへ40km/hの速度で打ち出し、衝突における傷害値を測定するもの。バンパーを6つのエリアに分割し、その各部ごとで衝突させ、現在の試験で行っている他の項目と合わせて評価するという。
今回のオフセット前面衝突では三菱『RVR』、側面衝突ではVW『ポロ』、歩行者脚部保護性能試験では日産『セレナ』が用いられている。