【新聞ウォッチ】豊田社長、長期政権へ布石---渡辺副会長を相談役へ

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豊田章男社長
豊田章男社長 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年2月21日付

●岡田氏、高速無料化見直し、小沢元代表は公約修正批判(読売・2面)

●菅内閣、支持率最低20%「早く辞任を」49%、本社世論調査(朝日・1面)

●雪道復旧にスノーモービルOK(朝日・1面)

●防衛省検討、フェリー、高速輸送艦に転用(産経・1面)

●羽田上昇、低空成田(東京・3面)

●社説:高速の新料金、「無料化」の撤回が先だ(東京・5面)

●スマートフォンで開拓、携帯、海外へ再進出(日経・1面)

●パワステ用など車載モーター、日本電産が大幅増産(日経・9面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車の首脳人事を巡る“新聞辞令”の動きがにわかに活発化している。週末の19日の東京朝刊では、張富士夫会長を続投させ、渡辺捷昭副会長が相談役に退く方向で最終調整していると報じた。もう1人の副会長の岡本一雄氏も退任する見通しだ。同日の朝日夕刊、翌20日には、毎日、日経なども取り上げており、「副会長」クラスの人事を追随するのも極めて異例だ。

豊田章男社長は前任の渡辺氏から引き継いでこの6月には丸2年を迎える。リーマン・ショック後の赤字転落で「嵐の中での船出」だったが、社長就任後、最初の決算となった10年3月期では早くも黒字転換。しかし、この間、大量リコール騒動で屋台骨が揺らいだが、先日、米運輸省が「シロ」の判定を下したことで収束に向かっている。

現在、トヨタでは今後10年を見据えた長期ビジョンを策定中で、取締役のスリム化と合わせた役員体制の一新も検討しているという。渡辺副会長らが相談役に退くのもその一環とみられるが、ただ、会長のポストは張会長がそのまま続投するというのも興味深い。

張会長は4月から日本体育協会の会長に就任することが決まっており、社外活動がこれまで以上に多忙になることは間違いない。「あと10年は社長を続ける」(トヨタ幹部)とみられる豊田社長が長期政権に向けて権限を集中させる狙いもあるようだ。

《福田俊之》

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