【新聞ウォッチ】新車販売、9か月連続マイナスでも「底打ち感」?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年月2日付

●不信任案きょう採決、70人集め小沢氏「賛成」明言(読売・1面)

●リニア中間駅月内提示、JR東海自治体に(読売・1面)

●「コーヒーかす」燃やして発電、住友金属、石炭に高1%混合(読売・2面)

●新車販売5月38%減、減少率縮小、スズキ・富士重は好転(読売・8面)

●日産2工場でサマータイム、2時~5時稼働を停止(読売・8面)

●東北の高速道、8月にも完全無料化、被災者限定から拡大(朝日・1面)

●自動車部品共通化へ、震災で供給網寸断、操業ストップ、経産省、メーカーと検討、「独自」へのこだわり課題(朝日・3面)

●夏の一時帰休ホンダが中止、部品供給にめど(朝日・7面)

●携帯に発がん性疑い、WHO初指摘、接触時間短縮を(産経・3面)

●出生率再び上昇1.39、10年人口自然減最大12万人(東京・1面)

●トヨタ中国販売35%減(東京・7面)

●車生産、部品復旧で加速、正常化前倒し、ホンダも来月(日経・3面)

●幹部にタブレット端末、トヨタ、SNSで情報共有(日経・13面)

●初代プリウス、4.7万台リコール、トヨタ、ハンドルに不具合(日経・34面)

ひとくちコメント

5月の国内新車販売台数が公表された。それによると、前年同月比33.3%減の23万7364台で、9か月連続の前年割れとなったが、減少幅は過去最悪水準だった4月(47.3%)より縮小したという。

きょうの各紙が報じているが、朝日は「東日本大震災による生産減で低迷していた自動車販売に、底打ちの兆しが見え始めた」と分析。毎日も「持ち直しの兆しが出てきた」などと、自粛ムードから一転し、明るさが戻ってきたことを伝えている。

メーカー別の販売状況をみると、回復傾向に差がみられるになってきた。増減率では前年同月に比べてトヨタ自動車(レクサスを除く)が56.6%減といちばん大きく、ホンダが34.5%減、マツダが30.7%減、ダイハツが26.3%減、スズキが23.5%減となったが、三菱自動車は7.9%減と下げ止まっている。

しかも、軽自動車を除くと、新型車の販売が好調だったスズキは27.3%増、富士重工業は17.7%増と、いずれも2か月ぶりに増加に転じた。

確かに、各メーカーとも4月中旬から国内生産を一部再開しており、「車不足」も少しずつ解消してきた。数字の上では改善傾向にあることも事実。ただ、政局の混迷で日本経済に再び急ブレーキがかかる可能性も高いほか、「休日1000円高速」の中止や自動車保険料の値上げなど、ユーザーにとって購買意欲を失うマイナス要因も多い。この先、右肩上がりで回復軌道に乗れるかどうかは不透明だ。

《福田俊之》

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