いすゞ自動車は2日、小型トラック『エルフ』、ニッサンブランドの『アトラス』、ニッサンディーゼル『コンドル』、マツダ『タイタン』の4車種の後退灯などに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2006年12月6日~2010年11月1日に製作された9万7412台。不具合は2か所。
(1)小型トラックの手動変速機がバックギヤに入っていることを検知する後退灯スイッチのハーネス配索が不適切なため、ハーネスが折れ曲がって被覆が損傷し、ハーネスが断線してバックギヤに入っているのに後退灯が点灯しなくなるおそれがある。
(2)小型トラックのバン架装車または冷凍機架装車の排気ガス再循環装置(EGRクーラ)の蛇腹管の強度が不足しているため、蛇腹管に亀裂が発生し、排気ガスが漏れるおそれがある。
(1)については、全車両、後退灯スイッチのハーネスを点検し、損傷している場合は後退灯スイッチを新品に交換するとともに配索を変更する。ハーネスが損傷していなかったものは、配索を変更する。
(2)については、全車両、車体形状を確認し、該当する車両はEGRクーラを対策品と交換する。
不具合発生件数は(1)が34件、(2)が112件で、市場からの情報で発見した。事故は起きていない。