気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年11月29日付
●走るスマホ、装い自在、トヨタ(読売・1面)
●車産業は今、円高「カイゼン」限界(読売・1面)
●車8社国内生産2割増、10月前月比、大震災減産から反転(読売・8面)
●自動車2税廃止猛攻勢、民主政府税調に要望提出(朝日・6面)
●ブラジル鉄鋼株買い増しへ、新日鉄、筆頭株主を維持(朝日・11面)
●メルセデス「最高級」エコカー、車の未来無限大(産経・11面)
●ホンダ、アコードもHVに、新システム開発車種拡充(産経・11面)
●東電、リストラ加速、KDDI株1800億円で売却、熱供給子会社も(日経・1面)
●環境車向け磁石、レアアース半減、三菱商事や大同特殊鋼(日経・1面)
●ホンダ再開は来年4月、タイ排水終了、設備刷新急ぐ(日経・3面)
●フォークリフトを統合、日立建機・日産、革新機構が過半出資(日経・9面)
●東京自動車ショー混雑緩和、駐車場、空き情報配信、スマホなどに(日経・39面)
ひとくちコメント
東京モーターショーの開幕を目前に控えてトヨタ自動車の豊田章男社長が観客動員の増強に孤軍奮闘している。27日の日曜日は富士スピードウェイで、レーシングスーツ姿に身を包み、今回のモーターショーに展示する小型FRスポーツ『86(ハチロク)』の量産仕様プロトタイプに乗り込んで、一足早くガズーレーシングフェスティバルに参加したファンに“お披露目”。
翌28日は東京・お台場地区のMEGA WEBで、同じくモーターショーに出展する“つながる”コンセプトカー『Fun-Vii(ファン・ヴィー)』をヤマハ発動機の柳弘之社長と共に報道陣に公開した。きょうの読売などにも「スマートフォンにタイヤを付けたら面白いのではないかと考えた」(豊田社長)などというコメントが紹介されている。
豊田社長のアピールはこれだけではない。この日の夜7時からは「MEGA WEB」隣のパレットタウン ヴィーナスフォートに移動。そこのクラシックカー展示施設「ヒストリーガレージ」を一夜限りのクラブスペースに衣替えして、高級車ブランド「レクサス」にふさわしい“ゴージャス”な前夜祭のイベントを開催。
特別招待客のレクサスユーザー約300人にホスト役の豊田社長も閉会までの3時間、一時も会場を離れずにシャンパングラスを傾けながら笑顔で応対に努めていた。入場者数の激減も予測される東京モーターショーだけに、これまでユーザーの前では引きこもりがちだった豊田社長も表舞台に積極的に顔を出し、危機を乗り越えようとする意気込みが感じられた。