住友電気工業は、従来材種の1.5倍以上の長寿命と、信頼性を実現する鋳鉄旋削用新材種「エースコートAC405K/AC415K」の2材種を開発し、1月16日より発売する。
新製品は、従来の微細・平滑CVDコーティング「スーパーFFコート」を更に進化させた新コーティング技術を採用。コーティング膜の中でも、耐摩耗性を担うチタンカーボンナイトライド層を構成するセラミック粒子の、更なる微細・高硬度化を達成。耐摩耗性を従来品比約50%向上し、鋳鉄加工の大幅な高速化を可能とした。
鋳鉄は自動車用のエンジン、クランクシャフト、カムシャフト、ブレーキディスクなどの用途に使われ、近年では燃費向上のため、各部品の薄肉・軽量化のニーズが高まっている。
同社では新製品の導入で、仕上げから中仕上げ加工領域における鋳鉄切削加工の高速化と安定した工具交換サイクルを実現。加工コストの大幅削減に貢献するとしている。