気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年2月1日付
●ホンダ、タイ工場再開へ(読売・8面)
●自動車国内生産前年比12.8%減る、落ち込み過去2番目(朝日・11面)
●就活ますますイメージ重視、大学生12年の人気企業ランキング(朝日・38面)
●パナソニック、サムスン名乗り、オリンパス提携争奪戦が激化(朝日・2面)
●東芝半減、ホンダ6割減、最終益予想下方修正ラッシュ(朝日・3面)
●直球緩球:富士重工業・吉永泰之社長、震災で在庫不足も米販売最高(産経・11面)
●矢崎総業罰金360億円、米司法省、車内配線でカルテル(産経・24面)
●「そごう」も閉店、八王子百貨店消える(東京・24面)
●シャープが5割減産、液晶パネル、堺工場、今期最終赤字に(日経・1面)
●「ミライース」販売目標、ダイハツ、6割上方修正(日経・10面)
●川重、純利益20%増、4~12月(日経・13面)
ひとくちコメント
会社訪問などのスタートが2か月ほど遅くなるなど、異変ずくめの就職活動だが、就職情報会社のダイヤモンド・ビッグアンドリードが2012年の大学生就職先人気企業ランキングを発表した。それによると、文系トップは男子が三菱商事、女子は東京海上日動火災保険と、上位に総合商社や金融機関が占め、理系は3年続けて男子が東芝、女子は明治グループが第1位となったという。
きょうの各紙が取り上げているが、「安定志向顕著に」(日経)とのタイトルでもわかるように、「円高や欧州債務危機や東日本大震災などを背景に、学生の大手安定志向に拍車が掛かっている」と分析している。
さらに、企業の採用活動が2か月短縮されたことで、「企業や業界を研究する期間が短くなり、大企業の中でもCMなどでなじみのある有名企業に人気が集中した」との傾向が強かったという。
朝日は、「就活ますますイメージ重視」との見出しで、「男子理系では東芝など大手電機メーカーの人気が堅調な一方、円高で輸出が逆風の自動車はホンダ(12位から16位)、トヨタ自動車(17位から21位)が順位を下げた」と報じた。
この調査は、2011年11月から2012年1月にかけて就職活動中の大学3年生と大学院1年生に実施し、計7048人から回答を得たそうだが、調査中には、東京モーターショーが開催され、自動車各社もテレビCMを連発するなど販促活動も活発だった。しかし、トヨタの「ドラえもん」もホンダの「狂言師」のコマーシャルも就活の学生諸君までは伝わらなかったようだ。