気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年2月2日付
●シャープ赤字2900億円、液晶不振堺・亀山第2で減産、3月期予想(読売・2面)
●ソニーCEO平井氏、4月ストリンガー氏退任へ(読売・2面)
●TPP米との協議長期化も、車、牛肉、厳しい要求予想(読売・9面)
●日本国債の急落を想定、三菱UFJ銀危機対策(朝日・1面)
●超大型の株式公開、フェイスブック上場申請へ(朝日・8面)
●吹雪車100台立ち往生、青森(毎日・1面)
●国内新車販売1月36.2%増、補助金復活で(毎日・8面)
●トヨタ、1月の中国新車販売26%減(産経・10面)
●クライスラー黒字に、11年決算(東京・7面)
●世界大手11社、規格統一、燃料電池車水素供給システム、普及へ初期段階から協力(日経・10面)
●インド販売8カ月ぶり増、スズキ(日経・10面)
●日産・ルノー連合世界販売10%増、11年802万台(日経・10面)
●新型変速機向け基幹部品、ホンダ、米工場で生産、74億円投資(日経・10面)
●ダイハツ「ミライース」効果、10~12月営業益49%増、12年の軽販売計画、過去最高(日経・15面)
ひとくちコメント
「20年に1度の最も強い寒気」とも言われる猛吹雪で青森県の国道では100台以上の車が立ち往生するなど豪雪の被害が広がっているが、凍てつくようなニュースはきょうの経済面にもみられる。
シャープは2012年3月期連結決算の業績予想で、純損益が当初の60億円の黒字から一転、2900億円の大幅赤字になると発表。シャープとして過去最大の赤字になるという。ソニーも2012年3月期に主力のテレビ事業が8年連続の営業赤字となる見通しで、グループ全体の最終(当期)損益も4年連続の赤字を見込む。このため、ハワード・ストリンガー会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)から平井一夫副社長を社長兼CEOに昇格させるトップ人事を発表した。
きょうの各紙は「シャープ赤字最悪の2900億円」(日経)と「ソニー、ストリンガー氏会長退任へ」という電機大手2社の業績悪化を伝える記事を大きく取り上げているが、ソニーのトップ交代については、読売と日経の記事に温度差がみられる。読売は業績低迷に加えて「ストリンガー氏は2月19日の誕生日で、会長の定年である70歳になる事情もあり、世代交代を図ることにした模様だ」と報じた。
一方の日経は「トップ人事発表前日の夜には取締役主要メンバーの1人が、海外から日本に戻ったばかりのストリンガー氏にCEOの“勇退”を促した模様だ」と取り上げている。朝日も「ストリンガー氏と社外取締役との議論の末、同氏が後見役として取締役会議長を引き受け、経営の実権はすべて平井氏に譲ることに落ち着いた」と深読みしており、どうもソニーのトップ交代は一筋縄では決まらなかったようだ。
ソニーの次期社長の平井氏は51歳で、ソフト分野の経験を買われたそうだが、今朝には交流サイト(SNS)世界最大手の米フェイスブックが新規株式公開(IPO)を申請したというニュースも流れてきた。不振が続く業績の立て直しには一段のスピードが要求される。



