【スズキ アルトエコ 登場】燃費技術は他のスズキ車にも展開予定

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ガソリン車トップのJC08モード燃費30.2km/リットルを達成したスズキ アルトエコ
ガソリン車トップのJC08モード燃費30.2km/リットルを達成したスズキ アルトエコ 全 2 枚 拡大写真

JC08モード燃費リッター30.2kmを達成した第3のエコカー、スズキ『アルトエコ』。単にアイドルストップ機構を追加するだけでなく、エンジンのエネルギー損失低減やCVTのチューニング、ボディの空力特性向上や軽量化など、各所を徹底的にリファインすることでその性能を得ている。

アイドルストップ以外の“飛び道具”を使わずに燃費性能を高めたという経験は、アルトエコ以外にも反映されるのだろうか。

「もちろんです。アルトエコは現有技術でどこまで燃費を伸ばせるかという挑戦でした。実際にやってみると難しい部分がたくさんありましたが、それを通じて実に多くの知見を得られました。それをアルトエコ専用にしておくつもりはありません。これからのスズキのクルマ作りのスタンダード技術として、ラインナップ全体の燃費性能を大幅に引き上げていきます」

アルトエコの開発を手がけたエンジニアのひとりはこう語る。アルトエコを実際に走らせてみると、我慢のエコドライブを強いられるのではなく、エンジンの効率のいいところをドライバーが積極活用しやすいセッティングとなっており、軽快に走らせながら燃費も向上するというイメージだった。そのドライブフィールが他のスズキ車にも広がれば、ラインナップ全体の競争力が向上するものと思われる。

「もちろんアルトエコはこれで終わりではなく、さらなるエコ技術のベンチマークモデルとして育てていきますが」(前出のエンジニア)

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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