新生ルノー・ジャポン、新たなブランドメッセージ“好きを、走れ”

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ルノー・ジャポンは4月2日より、日産自動車100%子会社としてスタートする。それにともない、新たに2つの施策に取り組むと発表した。

大極司COOは自社ユーザーについて、ルノー車への愛着が深く、クルマとともに趣味や毎日の生活をとても楽しんでいる、こだわりのあるユーザーが多いこと。また、その想いをユーザー同士で共有したり、SNSなどで外へ情報発信するユーザーが多いことが特徴だとし、「このようにユーザーに支えられているブランドはそうないだろう」と述べる。

そこから、「ルノーユーザーの、好きなことを楽しみたいという気持ちに共感し、そして、ユーザーの目線でサポートしていくことが、我々が今後取り組んでいく方向ではないかと強く感じました。この想いが今回の新しい取り組みのきっかけです」と話す。

現在ルノーは“DRIVE THE CHANGE”という世界共通のブランドメッセージがある。しかし、これは、グローバルな強者戦略だと大極氏はいう。そこで、このメッセージに加え、ルノー・ジャポンの想いを込めたメッセージの発信をする。「“Vis Tes Passions 好きを、走れ”です。フランス語でPassionsという言葉は日本語で使われているパッションよりもかなり広く、ものすごく好きな気持ち、あるいは、もっと端的にいえば強い個性を意味します。日本風にいうとこだわりでしょうか」。

大極氏は難しいがとしたうえで、「“Vis Tes Passions”を直訳すると、あなたの個性を生きなさいという感じ。これをもとにメッセージ性を強めて、“好きを、走れ”と表現しました。大好きなことをやろう、我慢していないでみんな大好きなことをやっていこうよという呼びかけです。そして、ルノー車を通してその想いをサポートしていきたいと思っています」。

もうひとつの施策は、情報発信の強化だ。「ユーザーに“Vis Tes Passions 好きを、走れ”を呼びかけるためには、我々もカタログ情報にとどまらないで、興味を持ってもらえる話題提供、あるいはライフスタイルを提案していかなければなりません」とし、具体的には、公式HPで新たにルノーの世界観を表現するとともに、ヒト、モノ、コトの情報を発信するWebマガジン“Renault Passions”を創刊した。さらに、販売店からユーザーに送るDM(RENAULT PRESSE)もこれまでのカタログ的な体裁と内容をやめ、こだわりの情報やライフスタイルの提案のコンセプトを大幅に増やした、タブロイド紙風のものへとリニューアルした。大極氏は、DMとは思えない仕上がりには満足だという。

大極氏は、「これらの情報は受け取ったユーザーのみならず、ソーシャルメディアを通じて拡散されることも期待しています。そのためには質の高い情報の発信は欠かせませんから、今後とも力を入れていきます」とする。

「4月以降、新生ルノー・ジャポンは、ユーザーの個性を彩る、そして、好きを、走るクルマをこれからも提供していきます。また、新しいコミュニケーションの取り組みを核にブランドの確立、そして、着実な成長を目指します」とその意気込みを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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