【新聞ウォッチ】『本田宗一郎 苦境へのヒント』などの著者・梶原一明氏を偲ぶ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年4月1日付

●国際協力銀トヨタ流に、奥田総裁就任、海外展開の手腕期待(読売・9面)

●七転八起:ぶれないタイヤ作り、野地彦旬・横浜ゴム社長(読売・9面)

●新名神高速建設再開へ(朝日・38面)

●携帯生産海外全面移管、パナソニック円高リスクを回避(毎日・3面)

●パーク24カーシェア車種拡充へ、軽トラも追加 ネットで登録(産経・10面)

●赤れんが駅舎復活、東京駅、屋根に被災地産スレート(東京・1面)

●景気復調、内需が支え、円高一服、輸出も好転(日経・1面)

●世界の低所得者開拓、ホンダ5万円切る二輪車(日経・1面)

●中国企業トップ30:上海汽車集団、独自のブランド車に力(日経・6面)

●ダイムラー、過去最高益の快走、ツェッチェ社長、ベンツ復権目指し、小型車強化(日経・6面)

●アルパインなど車載機器各社、FTA活用へアジア強化(日経・9面)

ひとくちコメント

新年度を迎えたばかりなのに、悲しい知らせから伝えなければならないのは辛い気持ちで一杯である。『本田宗一郎 苦境へのヒント - 人生を切り開く知恵』(光文社刊)をはじめ、『トヨタウェイ - 進化する最強の経営術 』(ビジネス社)など、自動車業界の経営哲学や人物論などの多くの著書で知られる経営評論家の梶原一明さんが、3月25日午後、心不全のため亡くなられた。

「物書きは、すべて記事で評価される」と、生前から派手な振る舞いを極力嫌っていただけに、故人の遺志で、葬儀・告別式は行わずに、ご家族のみで荼毘に付された。取材先の企業や知人などからの香典や献花なども一切お断りされたそうだ。

1935年生まれの梶原さんは、長らく雑誌『財界』の編集記者として、自動車業界などを担当された大先輩である。私が財界研究所に入社した時は、独立された後だったが、千葉県・浦安の自宅をよく訪れては、トヨタやホンダ、日産などの取材のヒントとなる貴重なエピソード話を詳しく教えてくれた。

ここ数年、体調を崩されてからは、新型車発表会などではお会いする機会はなかったが、月刊『「リベラルタイム』で「日本怪物伝」を連載するなど執筆活動を続けられていた。梶原大先輩とは昨年夏、『ベストカー』の企画で、自動車メーカー8社の「社長の通信簿」を同時に採点したのが最後だった。ご冥福をお祈りします。合掌。

《福田俊之》

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