ここまでのリザルトで見る以上にマクラーレンのポテンシャルは高いとジェンソン・バトン(マクラーレン)は語る。
オーストラリアとマレーシアGPでフロントローを独占したマクラーレンは、シーズンの初期にはペースセッターと目されていたが、直近2戦はバトンとチームメートのルイス・ハミルトンを合わせても10ポイントを獲得するにとどまる。
それでもバトンがマクラーレンの隠された実力を主張する背景には、ピレリタイヤの理解と応用に手間取っているという事実がある。
「マクラーレンは少なくとも空力的には非常に強力なマシンだが、実際にはその力を示せなかったことは事実だと思う。スペインGPのルイス(ハミルトン)の予選タイムや、上海とオーストラリアGPのレースペースを見てもらえば、スピードは十分出ていることがわかるだろう。問題は、これを結果にまでつなげられない点にある」
「タイヤの理解が足りないからグリッドのアップダウンが大きいのだと思う。パストール(マルドナド)はバーレーンで17位グリッドだったのに、スペインでは2位、実際にはポールからスタートしている。これも理解できない現象のひとつだ」