典型的なブリティッシュウエザーに見舞われ、混乱の予選となった土曜。いかに大変な状況だったか、トップ3のコメントからも伺い知れる。
ポールポジション
フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
「特にどのセクターでタイムを稼ごうという目標はなかった。スピンしそうな場所は十分にペースを落としていたしね。ウェットでは大きなミスをせず、クリーンなラップを決めて、なおかつタイミング的には運任せの部分が大きい。気が付いたらポールポジションということもよくあることだよ」
「フェラーリにとってもほぼ2年ぶりのポールだからチームの全員が喜んでいるよ。長いブランクだったからね。ただ、こういう気象条件では予選結果はほとんど意味を持たないのも事実だ。スタートから数周で大混戦にもつれ込むのは間違いないからね。前方視界はフロントの方がマシだからこの点はありがたい」
「Q2後半にスピンを喫したけど、まともに走れるような条件じゃなかった。赤旗決断は適切だったし、天候が回復するまで気長に待った判断も適切だった。意に沿わない判断だとスチュワードを批判することもなくはないが、今日の判断は良かったと思っている。最も優先されるべきは安全だからね」
予選2番手
マーク・ウェーバー(レッドブル)
「僕がここで最初にレースをしたのは1995年のことだから、もうかなりの回数を走ったサーキットだよね。今日のセッションは変転するコンディションの中で非常に接近した競争が展開した。こんな状態だとドライブは非常に難しくなる」
「走るたびにラップタイムが5秒とか、多いと6秒も変化した。いたるところに水溜まりがあってがアクアプレーニングが起きていた。結果的に優位に立てて嬉しいよ」
「Q3はラインを保つために全精力を注がなければならなかった。アロンソが見事なラップにまとめ上げて、鼻の差で上回ったが僕自身のドライブにも少しも後悔する点はない。今日の結果に非常に満足しているし、フロントローなら文句のないところだ」
予選3番手
ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)
「ウェットでの戦闘力は、インターミディエイトでもフルウェットタイヤでもかなり高いところにあると思っている。したがって決勝の雨は大歓迎だ。ただ、それにしても予選セッションはエキサイティングだったね。特にQ2が凄かった。今日の3位には十分満足している。チームの仲間たちも良くやってくれた」
「最初は判断がしにくい状況だったが、他のドライバーの走りを見ているうちにインターミディエイトタイヤが最適だということがはっきりした。ここでミスをやりたくはないので、マージンを残した走りに徹したよ。3位なら上出来だし、僕は大満足だよ。ここからスタートならレースは有利に進められるし、明日の天候によってはこっち側が比較的ドライになる可能性もある。僕としては、ミックスコンディションを願っている」