ポルシェは9月26日、フランスで9月27日に開幕するパリモーターショー12のプレビューイベントを開催し、コンセプトカーの『パナメーラ スポーツツーリスモ』を初公開した。
同車は、次期『パナメーラ』に加わると見られるシューティングブレークを示唆したスタディモデル。現行モデルよりもオーバーハングを切り詰め、大型のテールゲートを備えたデザインは、スポーティかつ機能的だ。ドアミラーはカメラに置き換え、ウインカーとサイドライトを統合して、バンパー内にレイアウトするなど、すっきりした印象を醸し出す。
ボディサイズは、全長4950×全幅1990×全高1401mm。現行モデル(全長4970×全幅1930×全高1420mm)と比較すると、パナメーラ スポーツツーリスモは20mm短く、60mmワイド、19mm背が低い。室内は独立4シーターとなっており、荷物スペースも十分な容量を持つ。
パワートレインは、次世代ハイブリッドの「e-hybrid」を搭載。3.0リットルV型6気筒スーパーチャージャー(最大出力333ps)に、モーター(最大出力95ps)を組み合わせて後輪を駆動。エンジンとモーターを合わせたトータル出力は、416psを引き出す。
二次電池は現行のニッケル水素バッテリーから、リチウムイオンバッテリーに進化。蓄電容量9.4kWhだ。外部充電を可能にしたプラグインハイブリッドというのが、現行型との大きな違い。充電時間は約2時間30分。EVモードでは、最大30kmを走行でき、最高速130km/hの性能を備える。
また、エンジンとモーターを併用したフル加速時は、0‐100km/hを6秒以内で駆け抜ける。モーター単独でEV走行できる効果もあって、欧州複合モード燃費は28.57km/リットル、CO2排出量は82g/kmと環境性能は高い。