【スバル XV 発表】機能とファッション性を両立するとオリジナル性が見えた

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スバル・インプレッサXV
スバル・インプレッサXV 全 6 枚 拡大写真

スバル『インプレッサXV』のデザインは、機能はしっかりと有したうえで、街で映えるようなファッション性を兼ね備えたものである。

その例として、スバル商品企画本部デザイン部チーフデザイナーの小林正彦さんは、クラッティング(ホイールアーチやサイドシルなどのカバー)を挙げる。「フロント下とフェンダー(のクラッティング)は繋げていません。また、サイドシル側は一部、カットしてアクセントをつけています。クラッティングとしての機能はきちんとあるうえで、アクセントとしても扱っているのです」という。「普通ですと、単に同じ幅でホイールアーチを囲んだだけです。しかしそれをアクセントとして使ったらどうなるのかを考えました」

小林さんは、「泥を撥ねる部分はきちんとクラッティングでガードしています。そのうえで、カットしています。その結果、ホイール周りに目を向かせて、オリジナリティを出して、意外なことをやっているという“気持ちいい驚き”を感じてもらいたいのです」と述べる。

この考え方は特徴のあるホイールにも表れている。「本来であれば、スポークがリムまで届くのですが、ギヤのイメージで矩形の5本スポークとしました。奇数のスポークは、安定しない数なので、スポーツカーには奇数を使うことが多いのです。(インプレッサXVは)SUVなので偶数でもいいのですが、ファッション性と同時にスポーティさも大事にしたので、奇数です。つまり、スポーティなイメージと、悪路には実際に行かないかもしれないが、路面をしっかりととらえる機能を有するということで、矩形の形を組み合わせています」とした。

「こういうコンセプトが決まったので、やっていた時は楽しかったですね。生みの苦しみはもちろんありましたが、方向がわかるとデザインは一気に流れていくものです。リアのクラッティングは左右の反射鏡周りだけにしました。中央のアンダー部分を黒くすると、遠くから見たら、どのSUVとも同じで何のクルマかわからないでしょう。しかし、このデザインを見たらXVだとわかる。そのオリジナリティも出したかったのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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