【ホンダ N-ONE 発売】ツートンカラーは魔法のアイテム

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ホンダ・N-ONE
ホンダ・N-ONE 全 6 枚 拡大写真

ホンダから発売された『N-ONE』のボディカラーは全11色。さらに、ツートンカラーが5パターン用意されている。

このツートンカラーをホンダの特徴にしようと思っていると話すのは、本田技術研究所四輪R&Dセンター開発責任者の浅木泰昭氏。「軽自動車に行きたくない大きな理由として、軽を買ったんだと(周りに)言われると、お金が無いわけではないがと言い訳が必要になり、その言い訳をしたくないということが、心の奥底にあると思うのです」と述べる。「しかし、(N-ONEを)ツートンに塗った瞬間に一気にぱっと明るくなって生活臭がしなくなります。隣にリッターカークラスのクルマが来たら、むしろそっちの方がしみじみ見えるというような、ある種魔法のアイテムなのです」と笑う。つまり、「N-ONEを買ったら(たまたま)軽だったということです」

浅木氏はこのカラーを実現するために、鈴鹿製作所に、「これから日本の製作所が生きていくためには、日本で受注して、日本で生産するという強み生かし、このようなオーダーメイド的なことも取り組んでいかないと難しいので、考えてほしいとお願いしました」と述懐する。

このツートンカラーの塗り方は他社とは違っている。「通常は、ルーフを白にしようと思うと、白を丸塗りして、そのあと(ルーフより)下を塗ります。しかし、ホンダの場合は先にボディ色を塗って、そのあとルーフを塗るのです」。この違いは、「例えばボディは黄色、ルーフは黒の場合、最初に黒を全部塗っておいて、その後黄色を塗ると黒が透けて見えて黄色がくすむのです。つまり、鮮やかなボディ色と濃いルーフ色を選ぶと、ホンダのやり方が必要になるのです」。しかし、「マスキングが大変でボディを全部覆ってルーフを塗らなければいけません」。浅木氏は、「このやり方は夢があります。将来的にはフルオーダーシステム、このボディ色にこのルーフ色という組み合わせの自由度が高いという特徴があるのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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