パイオニアが発表した2012年9月中間期の連結決算は、75億円の最終赤字となった。前年同期は15億0500万円の黒字だった。
光ディスクドライブ関連製品の大幅減少や円高の影響があったが、カーナビゲーションシステムやカーオーディオが増加したことから、売上高は前年同期比5.1%増の2245億7700万円と増収となった。
しかし、原価率の悪化や販売費及び一般管理費の増加で、営業利益は同55.0%減の31億5300万円、経常利益は同85.5%減の7億3300万円となった。また、投資有価証券評価損を58億3000万円計上したことなどにより、75億円の最終赤字となった。
通期業績見通しについては、市販カーナビゲーション市場の低迷や中国での売上減、ホームAV製品の売上計画を見直したこと、さらに特別損失として投資有価証券評価損を計上したことから、下方修正。売上高は340億円減の4660億円、営業利益は50億円減の150億円、経常利益は50億円減の110億円、最終利益は75億円減の10億円とした。