【COTY 選考コメント】戦後体制からの脱却!時代の転換期だけに国内生産に注目!…川上浩平

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マツダ CX-5
マツダ CX-5 全 6 枚 拡大写真

今年は安倍晋三さんが自民党総裁に返り咲きました。一度、総理を経験した人物が、再び総裁になるというのは結党以来初の出来事だそうです。

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異例ではあるけれど、これも時代の要請であり、保守層をはじめ、この国を憂う多くの人たちが彼に期待を寄せている表れではないでしょうか。

政治とクルマの良し悪しは関係ないだろ?と、思う方もいるかもしれません。が、日本のリーダーの舵取り次第でクルマを取り巻く環境だって大きく変わるのです。自分も含めユーザーなら無関心ではいられません。実際、民主党が声高に叫び反故にした高速道路の無償化をはじめ、ガソリン税の暫定税率廃止の公約など、ドライバーに直接関係する事例は多いのです。あの、ガソリン値下げ隊って何だったんだろう……と、記憶に残っている人も多いのでは?

で、話を本筋に戻せば、安倍自民総裁が立ち、次期首相になる可能性が大きくなった昨今。戦後体制から脱却できるかどうかのまさに転換期。そんな節目の年にふさわしい、この国が選ぶ日本の1台は、日本車でなければならない!そう心に決めて投票に臨みました。

結果は以下の通り。

10点:マツダ『CX-5』
6点:トヨタ『86』/スバル『BRZ』
5点:BMW『3シリーズ』(セダン/ツーリング)
3点:フォルクスワーゲン『up!』
1点:ホンダ『N BOX』/『N BOX+』

なぜマツダの『CX-5』が10点なのか?他にも魅力ある国産車があるのは重々承知の上、あえて選んだ理由は単にディーゼル復活!です。安倍総裁の地元が山口で広島とお隣だからではありません。潜在的なディーゼル顧客層を掘り起こした功績は大きく、あれだけ忌み嫌われたディーゼルをクリーンで立派な商品に仕立てた努力と技術は賞賛に値するものです。

同じく国内で生産され、国産スポーツの復権を目指したトヨタ『86』とスバル『BRZ』はどうか?正直、ディーゼル復活ほどのインパクトはありませんでした。ただ、デフレが長引くこのご時勢にあって、趣味性の強いクルマを2万台以上も販売したというのは立派!これも間違いなく賞賛に値します。故に次点としました。

悔しいですが、輸入車であるBMWの『3シリーズ』のデキも素晴らしいです。この完成度は無視できません。ハイブリッドをはじめディーゼルまでをラインナップ。しかも、走りの"M"でなくてもMTを選択できるというのも魅力。今回でなければ間違いなく10点を配点していたと思います。

そして、価格の面で無視できないのがフォルクスワーゲン『up!』です。軽自動車と変わらない車両本体価格、残価設定型ローンを利用すれば月々3800円~輸入車オーナーになれるという部分を評価しました。

最後はホンダの『N BOX』です。このクルマには車中泊を想定したシートレイアウトに1点を配しています。災害時の帰宅困難者を想定したかどうかは定かではありませんが、こうしたアプローチは大震災を経験した日本人ならではの発想だと思います。

本来、最高のクルマに10点を配点するべきです。輸入車からはまだまだ学ぶべき点は多いのも事実です。それでも国益を最優先に考えれば、この国のイヤーカーは日本車なのです(特に今回は)。これまで、やれグローバルだとかワールドワイドだなんだと、それこそ新自由主義的な頭で物事を見定めてきましたが、猛省です。

国内の雇用を生み出す国内生産、そして安定した経済成長こそ消費を生みます。ものづくりを捨てた国に未来はありません。海外生産(特に中国)なんてもってのほか(外務省に唆された企業には再考を願うばかり)。持ち点に限りがあり配点できませんでしたが、国内生産を選択した(踏みとどまった)日産『ノート』にも賛辞を送りたいです。

以上、尖閣諸島や竹島の問題で愛国心に目覚めた男が選ぶカー・オブ・ザ・イヤーでした。

川上浩平|ライター
今年で創立123年をむかえる某大学を卒業後、北米で1977年に創業したBurtonに入社。マーケティングに配属され国内のパブリック・リレーションを担当。同社を退社の後、2000年より雑誌媒体(POPEYE、BRUTUS)を中心にクルマに関する執筆をスタート。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考員(2008年~)。趣味は中途半端に古い愛車の洗車とドライブ。

《川上浩平》

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