スペイン政府、ホーチミン都市鉄道へのODA供与減額を通達

エマージング・マーケット 東南アジア

11月21日付のベトナム紙キンテーサイゴン電子版などによると、スペインの経済・競争力省欧州アジア太平洋局のEduardo Euba Aldape副局長は21日、ホーチミン市人民委員会を訪れ、同市で計画中の都市鉄道5号線に対するスペイン政府の支援額を5億ユーロから2億ユーロに減額すると通達した。

あわせて、スペインはホーチミン市が欧州投資銀行などの金融機関から融資を受けられるよう進んで協力するとも伝えたという。また、ベトナムとの二国間金融プログラムが2015年2月まで延長されたことも説明した。

都市鉄道5号線プロジェクトは、EPC契約(設計・調達・建設を含む一括請負契約)による実施が予定されており、総事業費は約18億5000万ドルと推計されている。

フェーズ1で、スペイン政府のODA(政府開発援助)により、サイゴン橋からバイヒエン交差点までを建設する計画だったが、スペインからのODAが予定額の40%にとどまることになったため、今後は不足分を埋める新たな資金源を探さなければならない。

また、フェーズ2で、バイヒエン交差点からカンズオック・バスターミナルまでを建設する計画だが、これも現在、アジア開発銀行などに融資を求めている状況だという。

朝妻 小津枝

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