杭州 日本茶の原点を見に行く(6)径山寺に辿り着く

エマージング・マーケット 中国・東アジア
杭州 日本茶の原点を見に行く (6) 杭州 径山寺に辿り着く
杭州 日本茶の原点を見に行く (6) 杭州 径山寺に辿り着く 全 5 枚 拡大写真

6月1日  3.  径山寺   径山寺へ辿り着く

翌朝、いよいよ今回のメインイベントである径山寺へ向かう。実は以前より龍井茶の茶荘の人々が美味しそうに飲んでいたお茶が気になっていた。聞くと径山茶だという。ある人が「これは龍井茶と同じくらい美味しいが値段は10分の1。これが知れると値段が高騰する恐れがあるので黙って飲んでいる」と言い、とても興味を持った次第。

 
そして昨年杭州で会ったある女性が「径山寺によくお参りに行くので、お寺のお坊さんとも懇意だ」と言っていたので思い出して連絡を取る。ところが杭州まで来てみると何と彼女は出張に出てしまい、アレンジできなくなっていた。唯一の手がかりは一日一本しかないというバス。

 
実はその女性の伯父さんが昨晩会った汪さん。事情を聞いた汪さんは何と私に同行して径山寺へ行ってくれるという。有難いやら申し訳ないやら。ところがところが・・、当日朝8時前にバスの出発場所に行って見たが、そんなバスはないと言われる。仕方なく余杭行きのバスに乗る。2元。1時間ほどバスに揺られ、終点で下車。ところがはやり・・。ここから径山寺行きのバスは午前9時と午後3時しかなく、既に午前の便は行ってしまっていた。

 
仕方なく汪さんと道路へ出て方策を練る。そこへタクシーがやって来たので、乗り込む。100元、40分は掛かった。途中までは平地を行くが、そこから山登りが始まる。かなり奥深い場所へ来た感じだ。帰りは1時20分発のバスがあるというので、タクシーを断り、寺を目指す。

 
タクシーを降りると目の前に「日本茶道の源」と書かれた看板が。おー、何だか分からないが、いい感じだ。周囲の雰囲気も落ち着いていて、日本的に見えてくる。「径山萬寿禅寺」と書かれた山門を潜る。汪さんが線香を買ってくれ、拝殿に捧げる。

杭州 日本茶の原点を見に行く (6) 杭州 径山寺に辿り着く

《須賀 努》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. ダイハツが歩行領域モビリティ『e-SNEAKER』発売、年間500台目標
  3. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  4. 「完璧なフルモデルチェンジ」三菱『デリカミニ』が2代目に! 可愛さも機能も大幅進化で「後世に受け継がれる名車」と話題に
  5. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  6. ハンドルロック「ディスロック」の最強仕様「ダイヤモンドエディション」日本初披露へ…ツールジャパン2025
  7. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
  8. 30年ぶりの快挙!ランチア『イプシロン ラリー4 HF』、欧州選手権で初勝利
  9. 三菱ふそう、『スーパーグレート』3万1122台をリコール…ACMブラケットに不具合
  10. ランボルギーニ、世界29台限定の新型『フェノメノ』登場に大興奮!「めっちゃ好き」「よくやったランボ」と高評価の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る