12月5日付の電子新聞ベトナムネットなどによると、ラムドン省タンライのボーキサイト工場で、12月14日か15日に、最初のアルミナが出荷される見通しとなった。
ベトナム石炭・鉱物工業グループ(ビナコミン)では元々、2011年第2四半期に最初の製品を出荷するとしていたが、下請け業者による施工の遅れなどを理由に4回も生産開始を延期していた。
商工省のレ・ズオン・クアン次官によれば、「これは、ベトナムで初めての大型ボーキサイト事業だ。経験不足や赤泥貯蔵施設などの問題により、進ちょくに遅れがあった」と説明。工場が稼働したばかりの頃は苦労があったが、現在は安定操業しており、14日か15日に最初のアルミナが生産される見通しになったとしている。
ビナコミンでは先月中旬、ラムドン省でのボーキサイト採掘とアルミナ生産プロジェクトに対する3億ドルの信用契約をシティバンクと調印。融資期間は13年で、ベトナム財務省と日本貿易保険(NEXI)が保証することになっている。
ビナコミンは現在、ラムドン省タンライとダクノン省ニャンコーの2か所で、ボーキサイト・アルミナ精錬開発事業を進めている。タンライ工場のアルミナ生産能力は、当面は年30万トンで、その後、52万トンまで引き上げる計画だ。ニャンコーでは、2014年に年産30万トンで生産を開始し、16年には65万トンまで引き上げることを計画している。