マレーシアで暴走族乱闘、民族対立煽るデマが流布

エマージング・マーケット 中国・東アジア

先ごろケダ州スンガイ・プタニで起きた暴走族による違法な公道バイクレースに端を発した集団乱闘事件が、民族間の対立を煽るネット上での噂の流布によって拡大の様相を見せている。

同事件は今月16日未明に発生したもので、数十人がナイフなどの武器を手に乱闘。5人が負傷し、バイク4台が放火された。負傷者はインド系が3人、マレー系が2人で、警察は直後に6人を逮捕した。

しかしその後も騒ぎは収まらず、20日までに暴走族どうしの襲撃事件が少なくとも4件発生、負傷者数ははっきりしないが、バイク1台が放火された。襲撃事件には30人あまりが関与していたとみられ、警察はこれらをを逮捕、一連の逮捕者は36人に上った。

「フェイスブック」や「ツイッター」などのソーシャルネットワークではこうした襲撃事件を助長したとみられる民族対立を煽るようなデマ情報を含む書き込みが流布しており、ムヒディン・ヤシン副首相やイスマイル・オマル警察長官は、デマ情報による混乱が国家の安全を脅かしかねないとして書き込みを慎むよう呼び掛けている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  6. 「ダークが似合う」新型ハリアーが話題に、特別仕様「ナイトシェード」のシリーズ化に期待の声も
  7. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  8. 「燃費28km/Lって、凄い!」スバルの小型SUV『レックス』にHV登場、中身がダイハツ車であることに驚きの声も
  9. VW史上最も安価なEV、『ID.2』の量産ボディを激写! 価格は2万5000ユーロ以下?
  10. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る