【ダイハツ ムーヴ 改良新型】軽本来の価値である低燃費、低価格のさらなる追求

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ダイハツ『ムーヴ』が大幅なマイナーチェンジを行った。そのセリングポイントは大きく5つあるという。

そう話すのは、同社技術本部執行役員の上田亨氏。「まず低燃費、低価格です。クラストップのリッター29kmを達成したうえで、入口価格は107万円を実現しました」。さらに、「“ファン&リラックスドライブ”をコンセプトに、クルマ本来の基本性能である走る、曲がる、停まるを進化させています」。また、「軽初の衝突回避支援システム、スマートアシストを誰もが手に出来る低価格で実現して採用しています」。そのほか、「デザインの一新や使い勝手のさらなる向上にも取り組みました」

その筆頭に挙げた低燃費と低価格について上田氏は、「低燃費については“e:Sテクノロジー”のさらなる進化として、特にエネルギーマネージメントに注力しました。その中でも特に熱マネージメントを徹底追及することで、クラストップのリッター29kmを達成したのです」という。

具体的には、「軽自動車初となるCVTサーモコントローラーの採用により、エンジンとCVTを相互に最適温度化することで、燃費を向上させました」。その他にも、「気筒別燃焼制御の採用や、吸気温低減などを行いました。さらに、新エコアイドルも進化させ、低燃費アイドリングストップの車速を7km/hから9km/hに引き上げ燃料消費を抑制しています」と述べる。「もちろんエネルギーマネージメントだけではなく、CVTの改良によるパワートレインの進化や、走行抵抗の改善による車両の進化も行っています」と説明する。

低価格に関しては、「ミライースから始まった徹底的な低コスト活動を新ムーヴでも展開し、その成果を原資とし低燃費や基本性能の向上、スマートアシストの採用などで商品力を向上しながら、入口価格の107万円を実現しました」とする。その一例として、「ミライースで設計したシート骨格を新ムーヴでも共通使用しています。一部を新ムーヴ用に新設することで、シート全体の低コスト化を図っています。また、その他にもワイヤーハーネスの部品統廃合など効率を徹底し低価格化を実現したのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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