懐かしのミャンマーを行く(32) ヤンゴンでの再会

エマージング・マーケット 東南アジア
懐かしのミャンマーを行く (32) ミャンマー ヤンゴンでの再会
懐かしのミャンマーを行く (32) ミャンマー ヤンゴンでの再会 全 4 枚 拡大写真

6月27日(水)   (2)ウラミットさんと

今日は午前中、ミャンマーの企業を訪問し、沢山の刺激を受け、情報を貰った。ミャンマーの変化の象徴を見た気がした。面談は全て英語、最先端の技術を駆使して、ミャンマーを変えていこうという意気込みが感じられた。

訪問終了後、ガローで会えなかったウラミットさんを訪ねることになった。これは望外の喜びだ。ウラミットさんの住まいは少し郊外の分かりに行く場所にあった。車はある塀の中へ入っていった。ここは別世界だった。豪華な戸建ての家がかなりの数存在していた。ここがヤンゴンの金持ちの住処であることがすぐに分かった。

ウラミットさんと8年ぶりに再会した。80歳になったウラミットさんは最近この家から出ることもなく、日本語を使うこともなかったようで、訪問をとても喜んでくれた。この家は息子さんの関係で留守番として住んでいるとのことだったが、ご本人はガローに戻りたい様子。

ミャンマーの変化も冷静に見つめており、大変参考になる話が多く出た。日本とミャンマーの友好関係については特に重視しており、今後の発展に期待している様子が分かった。でも、そんな簡単に事が進まないことも、この人生経験豊富な老人は良く理解しているように見えた。

「死ぬ前に日本にもう一度日本に行きたいな」という言葉に、ウラミットさんが歩んできた日本との関係が表れていた。彼が戦後付き合って来た日本人、元兵士、遺族などは既に鬼籍に入った人も多く、知り合いがどんどん減って行くことに悲しみを覚えている。日本とミャンマーの関係は、新時代に入ろうとしているが、果たしてそれは良好な、好ましい関係になるだろうか。

帰りは車で送ってもらった。何とウラミットさん夫妻も車に乗り込み、ホテルまで同行してくれた。「最近表に出ていないから、ちょうどいい機会だ」と言ってくれたが、そこには表せないほどの日本への愛情が感じられた。

懐かしのミャンマーを行く (32) ミャンマー ヤンゴンでの再会

《須賀 努》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  6. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  7. 三菱『アウトランダー』に初のオフロード仕様!「トレイルエディション」米2025年モデルに
  8. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
  9. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  10. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る