新疆南路を行く(21) ウルムチ レンガ茶の歴史は
エマージング・マーケット
中国・東アジア

ウイグル人居住地区にはお茶屋さんもいくつかあった。現在流行っているお茶は雪菊茶。有機とか、高山とかという言葉も踊るが、何となく敬遠してしまう。実はこのお茶、健康に良いという触れ込みで、内地中国人が高値で買っていたようだが、その後価格が30分の1に大暴落したとのニュースが後日あった。お茶の投機とは如何なものだろうか。ただ中国人の健康志向は本物かもしれない。
Oさんと落ち合い、先日閉まっていたレンガ茶の専門店へ向かう。レンガ茶はウイグル人の生活必需品ということで、どこでも売っているのだが、それは廉価な日用品。この店は昨今の黒茶ブームに合わせて、比較的高級な黒茶を販売している。2年前に出来たというから、所得が向上した結果なのだろう。
この店は新疆出身の漢族が経営している。現在新疆において黒茶の販売が伸びていることなどは丁寧に教えてくれたが、一体なぜ新疆でこれだけレンガ茶が飲まれているのか、その歴史について尋ねると「俺たちはこの工場から茶を買っている。詳しいことはそこへ行って聞け」と1枚のパンフレットを渡される。
その工場は何と湖南省にあった。私は9月からバンコック滞在となり、当分中国ともご縁が無いだろうから、行くこともないだろうと思っていたが、実はその2か月後にはその工場を訪問していたのだから、人の運命は分からない。兎に角、新疆でのお茶調査は完全に失敗に終わってしまった。
《須賀 努》
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