新疆南路を行く(21) ウルムチ レンガ茶の歴史は

エマージング・マーケット 中国・東アジア
新疆南路を行く(21) ウルムチ レンガ茶の歴史は
新疆南路を行く(21) ウルムチ レンガ茶の歴史は 全 4 枚 拡大写真

(3)レンガ茶

【画像全4枚】

ウイグル人居住地区にはお茶屋さんもいくつかあった。現在流行っているお茶は雪菊茶。有機とか、高山とかという言葉も踊るが、何となく敬遠してしまう。実はこのお茶、健康に良いという触れ込みで、内地中国人が高値で買っていたようだが、その後価格が30分の1に大暴落したとのニュースが後日あった。お茶の投機とは如何なものだろうか。ただ中国人の健康志向は本物かもしれない。

Oさんと落ち合い、先日閉まっていたレンガ茶の専門店へ向かう。レンガ茶はウイグル人の生活必需品ということで、どこでも売っているのだが、それは廉価な日用品。この店は昨今の黒茶ブームに合わせて、比較的高級な黒茶を販売している。2年前に出来たというから、所得が向上した結果なのだろう。

この店は新疆出身の漢族が経営している。現在新疆において黒茶の販売が伸びていることなどは丁寧に教えてくれたが、一体なぜ新疆でこれだけレンガ茶が飲まれているのか、その歴史について尋ねると「俺たちはこの工場から茶を買っている。詳しいことはそこへ行って聞け」と1枚のパンフレットを渡される。

その工場は何と湖南省にあった。私は9月からバンコック滞在となり、当分中国ともご縁が無いだろうから、行くこともないだろうと思っていたが、実はその2か月後にはその工場を訪問していたのだから、人の運命は分からない。兎に角、新疆でのお茶調査は完全に失敗に終わってしまった。

《須賀 努》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  3. 【BMW 2シリーズグランクーペ 新型試乗】今、日本にちょうどいいBMW…中村孝仁
  4. HKS×Defiコラボ第2弾! ネオクラシック調の追加メーターセット登場…東京オートサロン2026
  5. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  6. ホンダ WN7 が初の国産EV白バイに! 2026年1月の箱根駅伝でデビュー
  7. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
  8. BMW M、開発責任者が交代…高性能モデルの新時代へ
  9. スズキ『クロスビー』改良新型、パイオニア製カーナビ設定…9インチHD画面でスマホ連携対応
  10. 普通二輪免許で乗れるトライアンフに新型登場! 82.9万円から買える『スラクストン400』と『トラッカー400』
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る