トルコの茶畑を訪ねて (7) イスタンブール グランドバザールで両替

エマージング・マーケット 中東・アフリカ
トルコの茶畑を訪ねて (7) イスタンブール グランドバザールで両替
トルコの茶畑を訪ねて (7) イスタンブール グランドバザールで両替 全 9 枚 拡大写真

グランドバザールへ両替に

アヤソフィアは午後行くことにして、Tさんから聞いたグランドバザールへ行く。歩いてトラム2駅だ。目的は買い物ではなく、両替。空港の両替レートは悪いので、最小限しか両替しなかったのだが、グランドバザールのレートがイスタンブールで一番良い、との情報だった。相変わらず小雨。道では若者が傘を売っている。それも一人や二人ではない。雨が降ると何処からともなく表れて、売っている。何だか中国の観光地を思い出す。安かろう悪かろう傘だが便利な時もある。

ここイスタンブールのグランドバザールは世界でも最大級のバザールだ、と以前新疆ウイグル、ウルムチで聞いたことがある。ウルムチの大バザールもかなり広かったが、ここは確かにそれよりも広い。まるで迷路のようだ。

絨毯、スカーフなどを売る店が多く並ぶ。巧みな日本語で声を掛けて来る者もいて、日本人沢山来るのだろうと想像した。私がついつい目を奪われたのが、きれいなチャイを飲むカップ。小さくて、色とりどりで、欲しくなる。また茶葉にも目が行く。紅茶以外にも緑茶あり、各種のフレーバーティもあった。

そして何よりも、そこらじゅうで皆がチャイを飲んでいる。欧米人はおしゃれなカフェで、トルコ人は店先で、また立ったままカップを手にしている人さえいる。チャイ屋ではひっきりなしに機械でチャイを作り、ボーイがお盆に乗せて運んでいく。ボーイが通ると声が掛かり、また運んでいく。こうして一日中チャイを飲んでいる。これは凄い、楽しい。トルコ商人の商売は先ず客を捕まえ、座らせ、そしてチャイを振舞う。そして客を釘づけにしてから商談をする。観光客もこの攻撃に遭い、あちこちでチャイを振舞われている。「チャイ飲みますか」「絨毯買いましたか」はトルコの合言葉だ。

両替商のレートは確かに空港よりはかなり良かった。いくつもある店を物色し、一番良いレートの所で替えた。ここでは米ドル、ユーロが主要通貨であり、円はそれほど重要ではない。よって店により相当にバラつきがあるので注意。

少し腹が減ったのでバザール内でケバブサンドを食べる。これはなかなか美味。あのドネルケバブをパンに挟むだけだが、肉がジューシイでよい。ただ値段は7リラ。日本円では280円ぐらいするので、安いという訳ではない。バザールの中庭は実にヨーロピアン。庭を眺め、ケバブを食う。

《須賀 努》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
  6. 585万円で発売の軽キャンピングカーに注目…7月の新型車ランキング
  7. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  8. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  9. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  10. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る