「ロシア隕石の大気圏突入を予測するのは不可能だった」…ESA

宇宙 科学
小惑星蒸発の痕跡
小惑星蒸発の痕跡 全 2 枚 拡大写真

2月15日、ESA(欧州宇宙機関)はチェリャビンスク上空で爆発した隕石(小・小惑星)の大気圏における蒸発の痕跡を記録したイメージを発表すると共に、この隕石の正体における現在までの見解を発表した。

そのサイズや質量、構成物についての情報は確認されてはいないが、映像に示された火球と爆発から、それは直径数メートルの小惑星が10キロメートルまでの高さの大気層で爆発したものと考えられる。

このような場合、もし爆発の起こった高さが10キロメートル以内であるなら、地上において窓ガラスを割るといったダメージが衝撃波によって起こされ、オブジェクトの破片は後に発見される可能性もある。

ESAによると、今日利用可能なテクノロジーによってこの隕石の大気圏突入を予測するのは不可能だったとのこと。ただ、この物体が同日、地球に接近した小惑星2012 DA14と無関係なことだけは確かなようである。

なお、このイメージはメテオサット10静止衛星が、2月15日3時15分(世界時)に隕石がチェリャビンスク上空の大気層内で蒸発した痕跡を撮影したものである。

《河村兵衛》

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