スールー王国軍とサバ州治安部隊が銃撃戦 双方に死傷者、ナジブ首相が即時退去要求

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア ナジブ・ラザク首相
マレーシア ナジブ・ラザク首相 全 2 枚 拡大写真

2月11日にサバ州ラハド・ダトゥの海岸に不法上陸したスールー王国軍を名乗る150人あまりのフィリピン人武装グループがその後も居座っていた問題で、3月1日、武装グループとこれを包囲していた地元治安部隊との間で銃撃戦が起き、双方に死傷者がでている模様だ。

武装グループはカンポン・タンドゥオ郊外でマレーシア治安当局の監視下に置かれていたが、英字紙「ザ・スター」によると、正午ごろに銃声が散発的に聞こえはじめた。少なくとも武装グループのメンバー2人が死亡、マレーシア人治安部隊の隊員2人が死亡し、2人が負傷して病院に収容された。

武装グループのリーダーでスルタン末裔を名乗るラジャ・ムダ・アジムディー・キラム氏は、マレーシア警察が先に突入し銃撃を開始したと主張している。
武装グループは国際的に承認されていないスールー王国軍の兵士だと名乗っており、王国の承認などを要求するために上陸したと主張していた。現在サバ州となっている王国の領土返還を求めているとされる。

フィリピンとの外交問題も絡むためできるだけ穏便に済ませたいマレーシア側は武装グループを拘束しないまま即時退去を求めていたが、武装グループ側は要求が入れられないことを理由に居座り続けていた。フィリピンのアキノ大統領も武装グループに帰国を勧告、マレーシアのヒシャムディン・フセイン内務相は最後通牒を言い渡していた。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  6. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  7. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  8. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  9. 八木節まつりとクラシックカーの共演…触れた、乗れた! 50万人規模のイベント
  10. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る