【アウディ R8 改良新型】デュアルクラッチタイプのSトロニックを採用

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アウディ R8 2013年モデル
アウディ R8 2013年モデル 全 6 枚 拡大写真

アウディ ジャパンは3月19日、2シーターミッドシップスポーツカー『R8』の一部仕様・装備を変更し発表した。4月10日より全国14店舗のR8取扱い正規ディーラーで販売を開始する。

さまざまなアップデートを受けている2013年型のR8だが、もっとも大きなトピックスであり、もっとも大きく走りに影響するであろうアップデートが、ATのタイプ変更だ。従来のR8はRトロニックと呼ばれるATを採用していたが、2013年型はSトロニックというタイプに変更された。

Rトロニックは通常のマニュアルトランスミッションをベースに自動化したもの。たとえば2速から3速にシフトアップする際は、クラッチを切り3速にアップし再びクラッチをつなぐという動作が必要で、シフトタイムを縮めるにしてもどうしても限界がある。それでもR8に採用されていた最新モデルのRトロニックは、シフト操作が苦手なドライバーよりもはるかに早く確実なシフト操作が可能であった。また、無理な操作でギヤを傷めたり、半クラッチの多用でクラッチ板を滑らせたりすることも避けられるという利点もあった。

2013年型に採用されたSトロニックはデュアルクラッチタイプと言われるAT。考え方としては1つのミッションケースのなかに2つのマニュアルトランスミッションが組み込まれていると思えばいい。1組は奇数段のギヤ、もう1組には偶数段のギヤが組まれている。2速から3速へのシフトアップの場合、2速で走行しているときにはすでに3速はギヤがかみ合っているがクラッチのみが切れて待機状態となっている、シフトアップ操作をすると2速側のクラッチが切れ、3速側のクラッチがつながるという動きだ。このため、シフトスピードは100分の1秒単位と非常に速くなっている。

R8はアウディのスポーツモデルらしく4WDの駆動方式を採用する。アウディの4WDといえば、トルセンLSDを組み込んだセンターデフを用いる方式が多く採用されているが、R8はトルセンLSD方式ではなくビスカスカップリングを用いた方式を採用。デフォルトでのトルク配分は15対85でかなりリヤトルク配分が多いが、リヤタイヤが滑った場合は最大で30対70までトルク配分を可変するようになっている。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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