JR東海は、2013年度の重点施策と関連設備投資計画をまとめた。
設備投資金額は連結で2940億円。このうち安全関連投資に1720億円を投じる。
安全・安定輸送のため、東海道新幹線で土木構造物の健全性の維持・向上を図る大規模改修工事に着手する。地震に対する耐性をさらに強化するため、東海道新幹線の脱線・逸脱防止対策を推進するとともに、在来線の高架橋柱等の耐震化を進める。浜松工場などの建物や三島駅など駅舎の建替・耐震補強工事を推進する。
在来線は、落石対策、踏切保安設備改良を推進する。各自治体が公表するハザードマップを踏まえ、津波対策を強化する。
輸送サービスでは、最新の技術開発成果を採用したN700Aの投入を進め、あわせてN700Aに採用した技術を取り入れるため、N700系の改造工事を推進する。新大阪駅の引上線の改良工事を終えて、7年の長期にわたる新大阪駅の大規模改良工事を完成させる。東京駅・名古屋駅では、新型可動柵の設置工事を推進する。新幹線全駅への喫煙ルームの設置を推進する。
在来線では2015年春の完成に向け、武豊線の電化工事を着実に推進する。駅のエレベーター・多機能トイレの設置や内方線付き点状ブロックへの取替などのバリアフリー設備の整備を推進する。
超電導リニアによる中央新幹線の実現に向けても取り組む。東京都・名古屋市間で環境影響評価準備書の公告など、環境アセスメントの手続きを進める。
営業施策の強化では、「エクスプレス予約」及び「プラスEX」サービスの会員数拡大・利用拡大に向けて取り組む。