アジア開発銀行(ADB)は9日、アジア経済の今年の見通しに関する報告書を公表した。
マレーシア経済について、今年は5.3%の成長が予想される。また来年は工業先進国の回復を背景に、電子機器を含む工業品の輸出が改善し、経済は5.5%の拡大が見込めるという。
今年は主要輸出市場である中国、インドの見通しが良好なため、マレーシアからの一次産品輸出が有望だ。しかしパーム油、液化天然ガスなどの価格は下落圧力がかかる。
新鉱区開発や、既存鉱区に対する強制回収手法の導入で、天然ガス、石油生産は増加が予想される。農業生産も増加する見通しだ。
東南アジア諸国連合(ASEAN)全体について、主任エコノミストのイ・チャンヨン氏は「強さを示した。15年の経済共同体への期待から、力強い成長を続ける」との見通しを示した。