マレーシア総選挙、与党は政権維持も人気下降が鮮明に

エマージング・マーケット 東南アジア
ナジブ首相
ナジブ首相 全 1 枚 拡大写真

第13回総選挙でナジブ・ラザク首相率いる与党連合・国民戦線(BN)が勝利したが、下院(定数222)で133議席を獲得し、過半数を維持した。

ケダ州ではBNが大幅な勝利をおさめ政権を奪還したが野党が勢いを見せ、与党人気の下降傾向が鮮明化となった。

ナジブ・ラザク首相は、今回の総選挙では華人票の多くがアンワル・イブラヒム元副首相が率いる野党連合・人民同盟(PR)に流れた件に関して、「華人の津波」と表現し、野党の公約を信じて彼らに票を投じたと見られると指摘。人種的な感情もあると加えたうえで、当初の予想より多くの票が野党に集まったことを認める発言をした。

一方で、ニューヨーク州立大学のメレディス・ワイス准教授は「ファイナンシャル・タイムズ」に対して、マレーシアでは民族別ではなく、社会経済的な格差が広がりつつあると指摘。富の配分は不公平であり、今回の選挙で多くの票が野党に流れた背景となっていると述べた。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. V8エンジン搭載のレクサスセダン『IS500』がクライマックス! 950万円の特別仕様を発売
  5. 晴れた日の洗車が愛車を傷つける! “夏洗車”の落とし穴と対策~Weeklyメンテナンス~
  6. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  7. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  8. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
  9. 足つき性アップの新技術も!未来のバイクが楽しみになるアステモの「夢のようなシステム」を体感してみた
  10. 日産 リーフ 新型、室内に用意された「Engawa 緑側」とは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る