マレーシア総選挙、民間組織が不正を批判…選挙委議長に辞任要求

エマージング・マーケット 東南アジア

公正な選挙を求める民間組織「BERSIH2.0」のアンビガ・スリーネヴァサン氏は6日、総選挙が公正に行われなかった疑いが強いとした上で、総選挙後に発足する新政府の合法性について争っていく考えを示した。

また選挙委員会(EC)に対しては選挙違反が疑わしい選挙区に関する説明を求めると共に、ECの議長に対して辞任を要求した。

アンビガ氏は選挙監視組織「自由で公正な選挙のためのマレーシア人」(MAFREL)との共同記者会見の中で、BERSIH2.0などが中心となって組織した選挙監視グループ、「国民選挙監視員(PEMANTAU)」が数日中に選挙の公正さを審査する「国民調査法廷」を設置すると発表。「ニュー・ストレーツ・タイムズ」や「ザ・スター」などの全国紙が、不公平な報道を有権者に
流し続けたと非難した。また大規模集会「BERSIH4.0」の開催については、現時点では考えていないとした。

BERSIH2.0は、野党連合・人民同盟(PR)への投票者が6%も与党連合・国民戦線(BN)投票者を上回ったにも関わらずBNが政権を獲得したのは選挙区割りに問題があると指摘。また外国人労働者を使った替え玉投票は確実に存在していると主張している。
(中国報、南洋商報、星洲日報、5月7日)

伊藤 祐介

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