マレーシア第2次ナジブ内閣が発足、華人政党からは入閣せず

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア第2次ナジブ内閣が発足、華人政党からは入閣せず
マレーシア第2次ナジブ内閣が発足、華人政党からは入閣せず 全 1 枚 拡大写真

ナジブ・ラザク首相は5月15日、第2次ナジブ内閣の閣僚人事を発表した。大方の予想通り与党連合・国民戦線(BN)の勝利に大きく貢献したサバ・サラワク州からの入閣が増えたほか、民間から新たに3人を首相府の正副閣僚ポストに選んだ(近く上院議員就任予定)。

また省庁再編を実施し、教育省と高等教育省を教育省に統合、都市福祉と地方自治行政を都市福祉地方自治省に、情報マルチメディアを切り離して観光と文化行政を観光文化省にそれぞれ統合。省庁数は24に減り、閣僚は30人、副大臣は27人となった。入閣辞退で揺れているマレーシア華人協会(MCA)の代わりにサバ・サラワクの地方政党から多数入閣したが、運輸相ポストだけをMCAのために空白とし、アハマド・ザヒド・ハミディ氏と入れ替わりに国防相に転じるヒシャムディン・フセイン氏が代行することになった。

財務相と教育相はそれぞれナジブ首相、ムヒディン・ヤシン副首相が引き続き兼任する。青年スポーツ相にはカイリー・ジャマルディン与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)青年部長が初入閣する。またS.スブラマニアム人的資源相は保健相に転じ、人的資源相にはリチャード・リオット氏(サラワク統一人民党=SUPP)が就任する。ムスタパ・モハメド通産相、アニファ・アマン外務相、イドリス・ジャラ首相府相らは留任する。

首相府相に民間団体、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)のポール・ロウ氏が指名された。透明化を推し進める意思を内外に示す狙いがあるとみられる。またマラヤン・バンキング(メイバンク)のアブドル・ワヒド・オマル最高経営責任者(CEO)を新たに招聘、副相にヒンドゥー教団体のヒンドゥー権利行動軍(Hindraf)のP.ワイティヤムーシー氏を指名した。

再編された都市福祉地方自治の大臣にはアブドル・ラーマン・ダーラン氏(UMNO)、観光文化相には元首相府相のナズリ・アジズ氏(UMNO)が就任した。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  2. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  3. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
  4. 注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
  5. ホンダ WN7 が初の国産EV白バイに! 2026年1月の箱根駅伝でデビュー
  6. トヨタ『RAV4』新型、3つのスタイルで登場…まずはハイブリッドを450万円から発売
  7. ホンダ『ステップワゴン』30周年記念車、マルチビューカメラなど快適装備を追加…409万8600円から
  8. スズキ『クロスビー』改良新型、パイオニア製カーナビ設定…9インチHD画面でスマホ連携対応
  9. 日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
  10. 日産『セレナ』に新カスタム「AUTECH LINE」初登場! アウトドア向けモデルも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る